
当店からのお知らせ
多様性と適応性、ちょっと畑の話です。
【多様性と適応性】
料理は専門性を強化してオンリーワンを目指す。
農業は多様性と適応性に心を置いております。
温暖化の影響もあり天候が変動しているのを日々感じますね、今まで通りが通用しないのが農業
土壌消毒や化成肥料を使わない有機農業では輪作と堆肥によって作物を多品種育てます。
薬品で土壌消毒を行えば同じ土地に同一の品種を栽培することもできます、化成肥料を使えば窒素、リン酸、カリなどの栄養成分をピンポイントに補うこともできますが、私は使わないし使えないので(笑
代わりに連作障害(同じところに植えると育ちが悪くなる現象)をなくすためには、有機農業では
輪作を行います。
輪作は字のごとく、畑の作物を輪のように回して栽培することにより障害をふせぎ単一の栄養素だけが不足するのを防ぐ効果もあります。
ジャガイモ→ダイコン→大豆→キュウリ→ネギ
品種というより科を変えるんですね、次の作物に好都合な状態がベストです。
輪作x四季栽培=多品種、多様性となるわけです。
今回は温暖化に適応すべく挑戦!!
加工調理しやすいニンニク【ホワイト6片】を何年も植えてますが収穫時期の湿害と高温による不作に悩まされる事が多くなってきてます。
解決策を考えて昨年の夏に奄美大島で見つけた【島ニンニク】を栽培してみました。
北陸のホワイトがダメなら、南部の品種で!!
結果は大成功!!
収量の掛け率は同じですが、個体が小さいので作業としては少し大変になりますね、しかし不作より良い!!島ニンニクの特徴は小柄で紫がかった皮、鱗片が小さく数も多い、この鱗片が小さく数が多いのがネックだったのですが、密植することで鱗片の分離を抑えて一粒の大きさを肥大化させる事が出来ました。
今年からは2種を作付けして多様性と適応性を図ります!!
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